日本人間ドッグ学会

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総合評価・領域別評価

一般財団法人近畿健康管理センター KKC健康スクエア ウェルネス三重健診クリニック

総合評価

 KKC健康スクエア・ウエルネス三重健診センターは、平成26年11月に、三重県津市に開設したクリニック併設型の健診施設である。一般財団法人近畿健康管理センターを本部として、昭和52年津市に三重労働保健センターを設立し、平成9年の新築の際に人間ドック専用施設を開設した。
 年間の受診者数は一日ドックが約3,300人(継続受診率52.0%)その他の健診が約13,000人である。本機能評価は、今回が初めての審査である。
 「施設運営のための基本体制」では、理念と基本方針、受診者の権利は職員に周知されているが、今後はパンフレットやホームページへの掲載、また施設でのわかりやすい掲示への改善を望む。
 情報システムと委託業務、薬剤及び診療材料、安全衛生管理については、適切に実施されている。企業健保との契約は担当者を決め毎年見直され、必要な情報は適時提供されており、セミナーを開催するなど地域住民とも適切な関係を保っている。
 「受診者の満足と安心」では、検査の担当者名は表示されているが、表示が目立たないので、大きさや色の使い方の工夫が必要である。プライバシーに関しては、セミオープンで実施されている検査があり、ほかの人から見える可能性があるので、次回の改装時にはさらなる個室化が望まれる。
 「健診の質」では、人間ドック健診専門医を中心に運営され、専門資格を有する技師や専任看護師・事務職員が従事するなど、スタッフ体制は整っている。スタッフに対する教育体制は本部と一体となり、独自の計画に基づき実施されている。
 基本と任意の検査項目は適切で、三重大学と提携して脳ドックと認知機能検査も実施している。画像は専門医による二重読影で、読影や判定は本財団のバックアップもある。その一方で、当日の医師による結果説明は実施率が74%であり、更なる向上を望む。また、保健指導は社内独自の認定資格とマニュアルを有するスタッフにて行われているが、実施率が低いので、検討が望まれる。
 精密検査や治療が必要な受診者についてのフォローアップ体制は確立しているが、さらなる実施率向上のために継続的な取り組みを期待する。健診の有用性では、センター単独の統計や分析がなく、人間ドック学会での発表もないので、積極的な取り組みを期待する。
 総合的見地から人間ドック健診施設機能評価の認定に値すると判断する。 

領域別評価

1.施設運営のための基本的体制

 理念や基本方針から就業規則まで本財団で作成され、職員に周知されているが、パンフレットやホームページには表示されていない。施設内掲示に関しても、受診者からよく見える場所に大きく掲示することを期待する。倫理規定は本財団と同様に適用され、適切に運用されていることが議事録に残されている。中長期の事業計画も本財団で策定されており、年度目標や事業計画は職員に周知され、健全経営の取り組みが議事録より確認できた。
 組織図は三重事業部として作成され、業務分掌から役割や責任が明確になっている。ただ各種委員会や会議は役職名のみの表記であり、三重事業部だけでも氏名の併記を望む。財務処理については業務分掌にある担当者が手順書に従い会計処理がなされ、月一回の会計報告がなされている。
 情報システムのデータは、本部として外部委託して保管している。個人情報はアクセス制限がなされ、パスワードを3か月毎に更新している。また統合マネジメントシステムの運用証明書を取得しており、個人情報の優れた管理体制が確立されている。
 委託業務は独自の選定基準を設けるなど管理体制が確立されている。薬剤や診療材料も独自の監査方法が確立されており、発注から在庫管理、年2回の棚卸まで適切に管理がなされている。
 安全衛生管理では、選任された衛生管理者が毎月1回、安全衛生委員会を開催している。職員の健康診断や防火避難訓練は適切に実施され、感染性廃棄物等の処理も適切である。
 健保組合等との契約は担当者を決め毎年見直され、必要な情報は適時提供されている。また市民公開講座を開催し、健康情報誌を発行するなど、地域とも適切な関係を保っている。

2.受診者の満足と安心

 利便性では、月に1~2回土曜日も開設している。Web問診を導入しており、自宅で問診票が作成できるが、当日スタッフの協力のもと、タブレットを用いての入力も可能である。内視鏡検査と婦人科検査は毎日ではないが、曜日を決めて受け入れている。
 時間差受付を行い、受付手順や質問に対応するマニュアル、また検査内容を説明するマニュアルが整備されている。担当者名が表示されているが、目立たないので、大きさや色の使い方の工夫が望まれる。広く落ち着いた空間で健診が実施され、動線も配慮されている。
 プライバシーに関しては、名前での呼び出しを希望しない場合は番号で対応できる。検査は個室で実施されているが、セミオープンで実施されている検査があり、ほかの人から見える可能性がある。次回の改装時にはさらなる個室化が望まれる。
 検体検査は併設病院の検査室で行われ、内部及び外部精度管理は適切に行われており一定の水準が保たれている。検査機器の管理は、マニュアルに沿って実施され、トラブル発生時の対応も確立している。
 受診者の意見を把握するために、受診者全員にアンケートが行われ、その結果から継続的な業務改善も行われている。意見箱は更衣室に設置され、定期的に内容に対して改善策を検討している。
 セーフティーマネージメントでは、事故やインシデントを報告する仕組みがあり、再発防止に取り組んでいる。また、受診者の急変に対応する仕組みが整備され、感染対策も整っており、職員への予防接種は行われている。

3.人間ドック健診の質の確保

 スタッフの体制については常勤医師1名と多数の非常勤専門医が所属しており、検査や読影、判定の体制が整っている。施設内での読影が困難な場合も本財団の読影センターがバックアップしており、質が担保されている。医師以外の医療職や事務員についても必要な人数が配置されているが、今後の保健指導を考慮してセンター専任の保健師と管理栄養士の配置を検討されたい。
 スタッフへの教育は本財団に準じ、年間計画に沿って実施されている。独自の教育計画が立案・実施され、社内認定資格やそれを見極める力量判定まで実施されており、評価に値する。
 検査内容については、日本人間ドック学会が提示する基本検査項目が実施されており、学会の判定区分に準拠している。画像の読影は人間ドック健診専門医や放射線専門医による二重読影が行われている。
 医師による結果説明は74%の受診者に実施されている。60インチの大型画面で、過去の検査データや数値はもとより画像検査も簡便に確認することができる。今後は受診者全員が結果説明を受けられるような仕組みを期待する。
 保健指導と栄養指導は、保健師や管理栄養士ではなく、社内独自の認定資格を有するスタッフが行っている。しかし、保健師や管理栄養士は非常勤で出勤数が少ないこともあり、実施率も低めである。さらなるスタッフの充実と保健指導への常勤の看護師の積極的な参加を期待する。加えて運動指導についても現在提案中との事であり、今後実施されることを期待する。
 結果に関する質問などについては、本財団で運用されているサポートダイヤルやホームページにて対応している。精密検査や治療が必要な受診者については、紹介状の発行と受診勧奨など概ね体制は確立している。今後は精密検査実施率のさらなる向上のために、継続的な取り組みを期待する。
 生活習慣病の追跡調査に関しては、紹介状の発行と受診勧奨など概ねフォローアップ体制は確立しており、実施率は50~60%であり、今後も継続した取り組みを期待する。
 健診の有用性の検討では、検査結果の統計と分析は定期的に行われているが本財団での実施であり、センター単独の統計と分析を期待する。また人間ドック学会での発表がなく、今後は積極的な取り組みが望まれる。

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