日本人間ドッグ学会

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総合評価・領域別評価

日本赤十字社東京都支部 武蔵野赤十字病院 健診センター

総合評価

 武蔵野赤十字病院健診センターは、東京都武蔵野市にある病院併設型の健診施設である。武蔵野赤十字病院は昭和24年に設立され、現在許可病床数が611床の三次救急医療施設であり、災害拠点病院や地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院といった、様々な顔を持っている。
 年間受診者数は、一日ドックが約2,300人(継続受診率76.4%)で、前回受審時の実績とほとんど変化はない。その他の健診は約3,500人である。本機能評価は平成23年に初回認定を受け、今回が初めての更新審査である。
 病院が改築され、入口から健診センターへの経路が初めて訪れた受診者にはわかりづらい。様々なマニュアルは病院全体のものが中心だが、ほぼ完璧に作成されており、記録も一部日付等の不備があるものの、ほぼ訪問調査時に準備されていた。
 施設運営のための基本体制に関しては、病院の一部門ではあるが独自のコンピューターシステムを有し、人間ドック受診者の検査結果ばかりでなく、検査後の問い合わせ事項や紹介の経緯などを詳細に記録し、次回人間ドック受診時の参考にできる取り組みは評価できる。
 プライバシー保護については概ね適切であるが、一部検査がカーテンの仕切りで実施されており、継続的な配慮はお願いしたい。
 健診の質では、人間ドックアドバイザーである保健師が、3割の受診者に対して保健指導を実施している。また、病院兼務の管理栄養士が、受診者に対して栄養指導を実施しており、今後の継続的な取り組みに期待したい。
 総合的見地から、人間ドック健診施設機能評価の認定(更新)に値すると判断する。
 

領域別評価

1.施設運営のための基本的体制

 理念と基本方針は健診施設独自のものが作成され、周知の方法も適切である。就業規則は病院と一体で作成されている。また、受診者の権利も具体的な方策を立てて周知・掲示されている。年度事業計画と年度事業報告、決算報告も病院と一体で作成されている。
 組織図は実態に即したものが作成され、見直すしくみも確立されている。会議体系も明確で、メンバーや内容は議事録から確認できる。財務処理は担当者が明確にされており、処理方法も適切である。
 情報システムは病院と一体で、専門担当者が対応するしくみが整っている。アクセス制限やサーバー室の入退出管理も適切である。また、個人情報の管理についても適切と判断できる。
 委託業務は病院が一括で選定や見直しを行っているが、その業務内容については健診施設の意見を反映させる仕組みがある。薬剤や診療材料の在庫管理は、月毎の棚卸実施により適切に行われている。安全衛生管理については、関係官庁への法令に基づく届け出をすべて病院側がおこなっており、消防訓練には健診施設も参加して実施している。感染性廃棄物の保管及び処理も適切である。
 企業・健保との契約は適切に締結されており、担当者も明確にされている。情報提供も概ね適切である。

2.受診者の満足と安心

 利便性では、レディースデーが実施され、マンモグラフィ撮影は女性技師が担当している。乳がんと子宮がん検診は併設の病院の専門医が毎日実施しており、女医希望の受診者には、予約の段階で調整している。案内書の記載事項は適切である。
 受付は手順を定めたマニュアルが作成され、質問内容も記録されており、検査に関する事前の説明も行われている。
 フロアにはコーディネーターが1名配置されているが、検査室に担当者名が明示されていない。既往歴やアレルギーなどの情報はデータ管理され、保健指導やフォローアップも含めてきめ細かな記録が残されており優れている。病院と共有の検査室に関しては、事務職の案内係が付き添い、一般患者と接する時間と空間を最小限にとどめる努力をしている。
 プライバシーに関しては、呼び出しは全受診者に対して番号で行っている。プライバシー保護については概ね適切であるが、一部検査がカーテンの仕切りで実施されており、継続的な配慮はお願いしたい。
 検体検査の内部および外部精度管理は適切である。検査機器の管理はセンター独自の業務マニュアルも作成され、トラブル発生時のマニュアルも準備されており、連絡体制も明確である。
 受診者の意見や声は、年2回のアンケートやご意見箱で把握し、CS委員会で検討されている。業務改善では、前回受審時の指摘事項から、婦人科の検体の管理や病院施設でのCT検査等の案内の実施などが改善されている。
 セーフティーマネージメントに関しては、病院と一体で取り組まれ、受診者の急変時のマニュアルも作成されている。感染防止マニュアルも作成され、職員への感染防止に努めている。

3.人間ドック健診の質の確保

 スタッフ体制では、人間ドック健診専門医が従事し、病院兼務医師の専門医体制も充実している点は評価できる。健診センター専属の保健師と事務職員の他、病院側から他のスタッフの供給を受け、運営には支障が無いマンパワーを確保している。病院としてだけでなく、健診センター独自でも専門的教育を実施している。
 検査項目は適切で、判定は専門医によるダブルチェックの体制である。心電図は循環器医が、眼底写真は眼科医が読影しており、判定基準も人間ドック学会に準拠している。
 健診結果の管理はコンピューター上で適切に行われている。当日医師による結果説明は10~20分かけてほぼ全員に実施している。人間ドックアドバイザーである保健師が33%の受診者に保健指導を実施しており、病院兼務の管理栄養士が13%の受診者に栄養指導を実施している。
 受診後のフォローアップでは、精密検査の指示率が10%未満で、実施率が60~80%で適切である。生活習慣病の追跡検査の実施率は50%未満であり、さらなる継続的な取り組みを期待する。
 健診の精度や有用性について検討され、学会でも発表し、日本人間ドック学会誌にも投稿されており、適切である。

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