日本人間ドッグ学会

  • ホーム
  • よくある質問
  • お問い合せ

総合評価・領域別評価

���������������������������������������������������������������������������������������������������

総合評価

 公益社団法人地域医療振興協会 横須賀市立市民病院は、地域医療支援病院の承認を得ており、関係機関と連携し地域医療の推進に関与している。病院は平成18年に日本医療機能評価機構の認定を受けている。健康管理センターは、病院の一部門である健康管理科として運営・管理されている。平成19年に日本人間ドック学会の機能評価の認定を取得しており、今回は2回目の更新である。
 年間の受診者数は、一日ドック約900人、二日ドック約30人、その他の健診が約6,000人である。
 運営の基本体制の面では、理念や基本方針等は健康管理センター独自のものが明文化されていている。病院と健康管理センターで各種委員会が組織され、研修会や運営会議等が定期的に開催されており、技術の向上や改善に向けて努力している。前回の本機能評価受審での指摘事項については、健康管理科の組織図が作成され、管理医師、事務担当管理者が明確にされるなど、改善が図られている。
 受診者の満足と安心の面では、各検査は仕切り等があり、プライバシーに配慮されている。尿検査や採血の検体の保管は、受診者の氏名が見えないように配慮されている。病院で実施されている生理検査室、Ⅹ線検査室への動線は、カーペット等が色分けされ、わかりやすく改善されている。今後は、検査の案内マニュアルや、健診結果に関する質問や相談の対応マニュアルが整備されることを望む。
 健診の質の面では、職員の配置や教育体制は概ね適切であるが、管理栄養士、健康運動指導士の配置は検討中である。健診当日に医師の結果説明が行われ、保健師による保健指導も行われている。後日のフォローアップ体制は確立されているものの、マニュアルは整備を求める。また、精密検査の指示率、実施率ともに検討の余地があるため、継続的に取り組まれることを望みたい。人間ドック学会への各種調査には積極的に参加し、学会発表も行われている。
 人間ドックへの取り組みについて、管理医師を中心に、各職種が精度・安全等の向上に向けて積極的に参加している施設である。
 総合的な見地から、人間ドック健診施設機能評価の認定に値すると判断する。 

領域別評価

1.施設運営のための基本的体制

 基本理念、基本方針、受診者の権利が文書化され、フロア等に掲示されている。職業倫理の体制は、職員の就業規定に関する規程集に記載され、委員会で討議されており、ハラスメント等の相談窓口も設置されている。
 健康管理センターの中期計画が作成され、事業・会計報告書が作成され、次年度の事業計画、予算に反映されている。
 病院全体の組織図、責任者・担当者一覧があり、健康管理センターの組織図、責任者、担当者も明確になっている。各種委員会が組織され、定期的に会議が開催され、健康管理センターについても討議されている。健康管理センター独自の会議は、毎週、科内ミーティング、担当者会議が開催されている。
 財務関係は、マニュアルに基づき、担当者が決められ、日報と現金を医事課へ提出し、データは経営者会議等で討議されている。
 情報システムの管理は、パスワードを定期的に変更し、サーバー室への入室者は限定され、トラブルに関してはSEが担当している。委託業務に関しては、内規に基づき、年1回見直しを行っている。医薬材料等については、定数管理を行い、発注・収受も手順書に基づき的確に実施されている。
 安全衛生管理については、法律に基づく安全衛生委員会、職員健診、防災訓練、感染性等廃棄物の管理、処理など、適切に運用されている。
 企業等の委託者に対しては、ニーズに応じた委託契約を締結している。市民公開講座や医師会員への講演を積極的に実施している。

2.受診者の満足と安心

 平成29年度より第4土曜日の乳がん検診コースが新設されるなど、受診者の利便性に継続的に配慮している。
 受付は、混雑回避のために時間を分けて行われ、検査開始の説明もなされているが、マニュアル化されていないため整備を望む。検査時の質問に関するマニュアルも作成を望む。既往歴やアレルギー等の受診者情報は経年管理されており、朝のミーティングでスタッフに共有されている。
 主な検査は本院に移動して行われている。移動前に、スタッフが電話やモニターで混雑状況を確認し、さらに人間ドック受診者は優先的に検査を行っている。待ち時間への配慮として、外来検査用持ち出しの本が健康管理センターに置かれている。前回の本機能評価受審時に勧められたセンター内での検査実施は実現できていないが、運営面での工夫でカバーされている。
 受診環境については、スリッパは消毒用ボックスで消毒されている。温度計は各所に設置されているが、環境管理のチェック表などで都度確認されるとより良い。
 プライバシーへの配慮については、結果説明はブースで行なわれ、採血場所も仕切りが設けられている。検査結果の問い合わせは個人情報に配慮して対応されているが、質問内容に応じた担当者や職種を明記するなど、マニュアルの作成を期待する。
 検査の管理体制については、検体検査のマニュアル、内部および外部精度管理は適切である。検査機器の定期点検がなされ、トラブル発生時マニュアルは各部署に設置されている。
 受診者の要望は、アンケートで収集され、会議で検討されている。管理やサービス面で可能な限りの努力と工夫を行い、他施設と相互見学を行い常に改善を目指す姿勢があり評価できる。前回の本機能評価受審以後、専任の事務担当を配置しサービス向上、安全運営に向けて資格所得をするなど努力されている。
 医療安全管理、感染対策については、病院として体制が確立しており、センターとして事務員を含めた職員が普通救命講習の資格を取得している。予防接種は全職員に施行されている。

3.人間ドック健診の質の確保

 医師、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師、事務職員の体制については、午前中に結果説明まで終了しており、滞りない運用のために十分な職員配置である。人間ドック認定医をはじめ、各専門医や医療技師の専門資格が取得されている。管理栄養士は人間ドックに関わっていないが、二日ドックへの関与が検討されている。健康運動指導士は、今後の取得が計画されている。
 職員教育については、各委員会が全員参加の勉強会・研修会や専門職の研修会を開催し、報告書が作成されている。外部研修が予算化されており、事務職員に対しても、他施設の人間ドック見学や、普通救命講習を受講させている。
 検査項目は人間ドック学会に準じて実施されている。判定基準は病院独自の判定を行っているが、C、D判定は人間ドック学会に準じており、また「結果成績表の解説」を受診者に配布し理解してもらっている。Ⅹ線検査は二重読影で、心電図、眼底検査の判定は専門医師が実施している。マンモグラフィ検査は二重読影を平成29年度から実施している。
 健診データは適切に管理されており、画像判定はシステムで、その他は紙媒体で過去のデータを参照している。
 健診当日の結果説明は、生理検査、腹部超音波、胸部Ⅹ線も含め、過去のデータと比較しながら説明している。
 保健看護職による保健指導は、医師の指示に従い実施しており、実施率が約60%であることは評価したい。今後、管理栄養士、健康運動指導士による指導体制も期待したい。
 精密検査、追跡検査のフォローアップ体制は整備され、医療機関への紹介も対応しているが、マニュアルの整備を望む。上部消化管Ⅹ線とマンモグラフィ検査の要精密検査指示率がやや高いため、継続的な検討を求める。また、胸部Ⅹ線、腹部超音波検査の要精密検査指示率が低いが、今後も継続的な検討を望むとともに、精度の高い健診に関してそのノウハウなどを学会で発表することも期待したい。精密検査実施率は、腹部超音波や眼底・眼圧検査で低率であり、向上に向けた取り組みを望む。同様に、追跡検査の実施率についても検討が必要である。
 健診精度の検討については、経年集計を行い、学会に報告、発表をするとともに、地元医師会員へも講演会等で報告しており適切である。

<<<機能評価認定施設一覧へ戻る

PAGE TOP