日本人間ドッグ学会

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総合評価・領域別評価

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総合評価

 東濃厚生病院健康管理センターは、岐阜県東濃地方の瑞浪市に位置しており、病院併設型の健診施設として昭和62年に開設された。本院は病院機能評価の認定を取得しており、消化器病センターや入院・検査サポートセンターが併設され、内視鏡検査や健診後の精密検査の受け入れ体制も整えられている。
 年間の受診者数は、一日ドック約2,000人、二日ドック約10人(継続受診率75.9%)、その他の施設内健診が約3,300人、巡回健診は約1万人である。
 本機能評価は平成19年に初回認定を取得し、今回は2回目の更新審査である。前回の認定以降の取り組みとして、上部消化管内視鏡検査が本院併設の消化器センターにて実施できるようになり、また、人間ドックアドバイザーの資格取得や保健指導体制の整備、腫瘍マーカー項目の増加やトイレナースコールの設置など、受診者の利便性や満足度向上に向けた改善がなされている。
 施設運営のための基本体制の面では、本院の一元管理で規程やマニュルが整備されている。しかし、訪問調査時に、事業計画の他、必要な記録や書類が一部提示されず、健康管理センターとしての管理状況の把握が必要である。安全衛生管理については、今回の受審を機に、感染性廃棄物の管理体制が整備され、適切と判断する。
 受診者の満足と安心の面では、受診環境が適切に整備されている。一方で、室温などの管理記録や、問診時の声漏れ等プライバシーへの配慮を望む。受診者へのアンケートが実施されているが、業務への反映事例は少なく、体制整備が望まれる。また、感染対策については、病院として積極的に取り組まれているため、今後健診部門の更なる参加を期待したい。
 健診の質の確保の面では、人間ドック健診専門医をはじめ各専門医が揃い、スタッフ教育も積極的に行われている。人間ドック学会へ医師以外の参加が無く、施設全体で参加できる仕組みも検討されたい。健診当日の医師による結果説明については、前回の本評価受審時の課題であったが、今回の受審を機に更に整備が図られたため、継続的な取り組みを望む。保健師による保健指導と管理栄養士による栄養指導が実施されていることは評価できるため、今後は指導記録の管理を期待する。受診後のフォローアップについては、規定が作成され、平成27年より開始されている。積極的に活動されており、今後継続的な取り組みを期待する。
 総合的な見地から、人間ドック健診施設機能評価の認定に値すると判断する。 

領域別評価

1.施設運営のための基本的体制

 健診部門の理念と基本方針は確立し、受診者の権利も明文化されている。施設内への掲示やホームページ、パンフレットへの掲載がなされており、見直しも行われている。法人の運営規程があり、就業規則や職業倫理規定が制定されている。倫理委員会は運用の記録が確認できず、整備を望む。
 事業計画については、3ヶ年の中期計画や年度の事業計画・事業報告書が厚生連で作成されている。健診部門については、収益・費用・受診者数等の数値が記載されている。訪問調査時に書類が提示されなかったため、管理体制が整備されると良い。
 組織体制に関しては、病院とセンターの組織図が作成され、見直しは人事異動時になされている。本院の委員会にセンターからも参画しているが、検討内容を周知することが望まれる。料金の収受と会計処理は、本院主体でマニュアルに沿って適切に行われている。
 情報システムについては、検査画像データは本院が、その他はセンター担当者が管理している。トラブル発生時の対応は適切である。アクセス制限としてパスワードが個別に付与されているが、定期的な変更を望む。また、サーバーは事務所内の一角に設置されており、温度管理や入退室管理などの整備が望まれる。
 委託管理については、本院が管理しているが、センターでも内容が把握されるよう管理体制の整備を望む。診療材料は本院にてSPD方式で管理されており、センター内の担当者が定められている。薬剤は本院薬剤科が管理している。
 安全衛生管理については、本院の委員会に参加しており、職員の健康診断や防災訓練の実施は適切である。今回の受審を機に、鋭利な針などは黄色のバイオハザードマーク容器に廃棄されるよう改善されている。また、センター内の一次保管場所は施錠管理に改善され適切である。
 企業や健保組合との契約は適切であり、地域住民やJA組合へは広報紙「すこやか」にて情報提供がなされている。

2.受診者の満足と安心

 受診者の利便性への配慮として、脳検査・子宮がん・乳がん検査等のオプション検査が毎日実施可能で、受診者の希望に応じて追加可能である。レディースデー等は無く、今後は受診者の要望を把握するなどして受診日の検討を期待したい。
 受付手順は定められ、開始時の説明は、職員用マニュアルと受診者用案内書がそれぞれ作成されている。受診者の既往歴や禁忌事項などは前日に職員間で共有されている。フロアにはスタッフを配置して、誘導や質問に対応している。診察室と検査室には担当者が示されている。内視鏡やマンモグラフィ、婦人科健診等は本院の外来で実施するため、外来患者との交差があるが、誘導する時間を調整するなど一定の配慮がなされている。
 施設環境は整備されているが、室温などの管理記録が必要である。通路に置かれたランドリーバックは見えないように配慮されると良い。施設内は禁煙で適切であるが、本院の駐車場に喫煙所がある。
 プライバシーの確保に関しては、呼び出しは番号で行われ、診察室と検査室は個室化されている。しかし、問診は待合スペースの一画をパーティションで区切って行われているため、声漏れ等への更なる配慮を期待する。
 検査の管理体制は確立され、検体検査の内部及び外部精度管理が適切に実施されている。検査機器の管理は、本院に臨床検査適正化検討委員会が設置され、各検査の精度管理担当者が決められている。トラブル発生時の対応も確立されている。
 業務改善の仕組みについては、その一環として受診者アンケートが年1回、2週間で実施されているが、意見の数は少なく、検討が望まれる。病院全体の取り組みとして、部署毎の業務改善の発表会が行われており、健康管理センターは高評価を収めている。前回の本機能評価受審時の課題にも取り組まれているが、結果説明体制等、今回も課題となった点があるため、継続的な業務改善の仕組みを整備されたい。
 セーフティーマネージメントについては、事故やインシデントの再発防止に取り組んでおり、本院と共通のエマージェンシーコールなど、本院の協力体制もある。感染対策については、センターからは本院の感染委員会に参加しておらず、健診部門として感染対策の認識が更に高められると良い。

3.人間ドック健診の質の確保

 スタッフ体制は整っており、人間ドック健診専門医が健診に従事しており良好である。本院の各種専門医の関与もある。保健師と看護師は十分配置されており、検査技師や管理栄養士は本院と兼務である。
 スタッフ教育については、研修計画が作成され、本院の勉強会に積極的に参加しており適切であるが、受診者の権利については復唱のみであり、定期的な教育の機会を求めたい。職種ごとの研修も行われているが、人間ドック学会への参加は医師のみであり、今後は施設全体で参加する仕組みが望まれる。
 検査項目は人間ドック学会の基本検査項目を含んでおり、見直しも行われている。結果の判定については、画像検査は二重読影が行われ、眼底や心電図等も専門的な知識を有する医師が判定している。
 健診当日の医師による結果説明は、今回の受審を機に、検査順の見直しや検査結果を早く出すための見直しが図られ、全受診者に対して説明を実施できる体制が整備された。実施率が76%まで改善されたことは評価できるため、継続的な取り組みと更なる実施率向上を望む。
 指導体制については、保健師による保健指導が実施されている。管理栄養士による栄養指導は記録が残されておらず、改善が必要である。また、運動指導の体制整備も今後検討されたい。
 受診後のフォローアップについては、平成27年より規定に基づき取り組みが開始されている。精密検査や追跡検査の未受診者に対しては受診勧奨を行っており、本院外来との連携体制もある。今後更なる実施率の向上に向けて、継続的な取り組みを期待する。
 健診の有用性の検討については、人間ドック学会が実施する調査に参加しており、平成27年の学術大会では演題発表がなされている。今後、医師以外の参加も望まれる。

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