日本人間ドッグ学会

  • ホーム
  • よくある質問
  • お問い合せ

総合評価・領域別評価

���������������������������������������������������������������������������������

総合評価

 ちばなクリニック健康管理センターは、沖縄市の社会医療法人敬愛会の健診部門を担当する施設である。救急医療・入院診療を行う中頭病院から健診部門を移転してちょうど10年になる。
 年間の受診者数は、一日ドック約6,200人(継続受診率82.4%)、その他健診が約14,000人である。本機能評価は、平成17年度に初回の認定を受け、今回は2回目の更新である。
 前回更新時に指摘された企業・健保に対する情報提供に関しては、労災二次検診の勧奨、メタボ検診の案内等の取り組みが行われている。また、健診結果の報告会も行い、情報提供の機会を増やそうと積極的な取り組みがみられる。今後はその成果に対しての検討も行い、更なる発展を期待したい。
 受付業務は具体例を示したQ&A集をはじめ、わかりやすいマニュアルが整備されている。また、綿密に計画された教育システムがあり、職員が十分な健診サービスを提供できるように取り組まれている。
 専門医が判定を行っており、健診当日に医師が受診者全員に対して丁寧な結果説明を行っている。その一方で、保健師や管理栄養士による保健指導は十分とは言えず、今後、実施体制が整備されると、人間ドックがさらに充実した内容になることが予想される。
 総合的見地から、人間ドック健診施設機能評価の認定(更新)に値すると判断する。 

領域別評価

1.施設運営のための基本的体制

 理念・基本方針、受診者の権利については明文化されており、パンフレット・ホームページ・施設内等に掲示され、受診者や職員に周知されている。また見直す仕組みも確立している。就業規則など必要な規定類は詳細に作成されており、適切な運用が図られている。事業計画や中長期計画が作成され、毎月の全体会議で事業の進捗状況が報告されている。
 健診を行う組織体制は、実態に即した組織図を作成し定期的に見直しており、統括する責任者も明確である。定期的に各種会議が開催されている。財務処理についても料金の収納及び会計処理は適切で、収納報告や計画に対する進捗状況も報告されている。
 情報管理は、個別のアクセス制限を行い個人情報の遵守に努めているが、サーバー室の入退室記録簿が未作成のため、より厳格な運用が望まれる。委託業者の選定、管理は適正であり、委託業者に対する研修会も毎年実施されている。薬剤や診療材料の管理発注などの管理体制は厳格である。
 法令に基づく安全衛生管理体制も確立しており、職員の法定健診や防災訓練なども実施されている。感染性廃棄物の処理も適切である。
 企業・健保組合との関係については、担当者も明確であり、契約も適切に締結されている。

2.受診者の満足と安心

 利便性については、土曜日も受診可能である。子宮がん、乳がん(乳房視触診、マンモグラフィ撮影室)の検査エリアは女性専用であり、医師は男性の場合もあるが、マンモグラフィ撮影や超音波検査などは女性技師が対応するなど、女性受診者への配慮がなされている。
 受付対応マニュアルは、Q&A集や案内方法が明記され、わかりやすく整備されている。検査は案内係7名が誘導している。アレルギーなどの既往歴は前日に確認し、更に当日も確認する徹底ぶりであり良好である。
 ワンフロアが健診専用であり、十分な広さで、ゆったりとした快適な環境を提供している。
 プライバシーへの配慮については、原則番号で呼び入れており、検査時は受診者に名前を名乗ってもらい本人確認を行っている。検体の取り扱いも適切である。その反面、問診室はパーティションでの間仕切りであり、声漏れに配慮されたい。
 検体検査は同一ビル内の外部委託施設で実施され、ブランチラボと変わらない関わり方であるため、迅速な検体の取り扱い並びに結果連絡が行われている。検査機器の管理も適切である。
 業務改善については、更衣室・待合室などに複数の投書箱が設置されており、年に1回満足度調査を行い、改善に繋げている。
 セーフティーマネージメントについては、法人でマニュアルを作成し、委員会で取り組まれている。センター内にAEDは設置されているものの、救急カートはクリニックの設置であるため移動が必要で、また受診者が横になるスペースとしてストレッチャーを使用することになっており、さらなる検討を期待する。感染対策については、法人が作成したマニュアルを使用し、クリニックの感染委員会に参加している。

3.人間ドック健診の質の確保

 スタッフの体制については、常勤の人間ドック健診専門医2名が在籍し、その他専門医・認定医も健診に関与しており評価できる。看護職・管理栄養士・技師・事務職も適正数が在籍しており、更に受診者数の変動に合わせた法人全体での応援体制も確立している。
 スタッフに対する教育は、臨床教育開発センターで部門別の年間計画が作成され、全職員対象の開催記録や参加状況は部署毎に管理されており、教育体制は充実している。全職員必須の院内講演会が開催され、参加できなかった職員は院内LANにて受講する仕組みが構築されている。院内LANで事務職の業務等も全職員閲覧可能であり、他職種の業務を理解、また健診全体の概要を理解する上で良好なツールであると評価できる。積極的な活用を期待する。
 学会の定める基本検査項目とオプション項目は適切に実施され、適確な判定が行われている。判定は人間ドック学会のガイドラインに沿っており、画像・心電図・眼底などは専門医によって判定されている。
 健診当日には、全受診者に対して一人当たり10分ほどかけて、医師が丁寧に結果を説明している。保健師や管理栄養士による保健指導は実施されているが、実施率の向上は今後の検討課題である。今後、健康運動指導士による運動指導も実施されるとより良い。
 健診結果に関する質問や相談はコールセンターで効率よく対処されている。受診後のフォローアップについては、必要に応じて看護師が電話で受診勧奨を行い、また、外来と連携した受入れ体制が構築されている。追加検査が必要な受診者には、追跡システムにより、きめ細かく対応している。今後、精検実施率の更なる向上への取り組み、また追跡検査対象者へのより効果的なアプローチを期待したい。
 健診の有用性を示すための学術研究も積極的に行っており、複数の学会などに情報提供を行っている。職員の教育体制や学会発表など健診の質向上への取組みが日常的に行われている施設と判断できる。今後、がん発見者率のなどの経年データの分析・検討にも取り組まれたい。

<<<機能評価認定施設一覧へ戻る

PAGE TOP