日本人間ドッグ学会

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総合評価・領域別評価

医療法人社団 浩生会 スズキ病院健診センター

総合評価

 スズキ病院健診センターは、西武池袋線江古田駅から徒歩圏内のベッドタウンに位置し、夫婦で利用する受診者も多く、併設の病院内に独立した健診専用フロアを有する。
 年間の受診者数は、一日ドックが約1,500人(継続受診率62.6%)、その他の健診が約7,400人であり、二日ドックは実施していない。平成17年に初回認定を受け、今回が2回目の更新審査である。
 施設の管理体制では、前回の更新時にサーバー室の施錠管理や入退室記録の整備を指摘されていたが、平成26年4月に新健診システムが導入され、サーバーを病院内共通のサーバー室に移動したことにより、厳重な施錠管理に改善された。委託業務は病院主体で一括管理されているが、今後は健診部門としても業務の内容や評価について管理体制が構築されるとよりよい。
 プライバシーの配慮については、前回指摘事項で名前を呼ぶことを希望しない受診者に対しては、受付時に受診者の希望を聞いて対応するように改善されている。
 フォローアップに関しては、平成27年4月に健診システムを更新し、7月から運用を開始している。稼働後間もないためデータは少ないが、今後のシステム活用に期待したい。また、精密検査の指示率は概ね適切であるが、発見されたがんに関しての集計はなされていない。フォローアップに関する集計と統計処理に関しては、今後の努力でさらなる充実を期待したい。
 総合的な見地から、人間ドック健診施設機能評価の認定(更新)に値すると判断する。
 

領域別評価

1.施設運営のための基本的体制

 健診独自の理念と基本方針が明文化され、受診者の権利を尊重する規定と共に受付待合ロビーに掲示されている。倫理委員会は設置されていないが、運営会議の中で検討されている。毎月定期的に開催されている経営会議において、予算と事業計画及び中期計画が策定され、各部署が参加する運営会議により職員に周知されている。
 実態に即した組織図が作成されているが、前回の指摘事項である各会議の議事録はあまり改善されていないので、今後はより詳細な記録の管理が必要である。
 平成26年4月に新健診システムが導入され、個別パスワードによるアクセス制限が導入されている。前回更新時にサーバー室の施錠管理や入退室記録の整備を指摘されていたが、サーバーが病院内の共通サーバー室に移動した事で厳重な施錠管理に改善された。入退室記録は病院共通のサーバー室でもあり、改善されていなかったが、今回の更新を機に整備されるとの事であった。
 委託業務は病院主体で一括管理されているが、委託業務従事者への教育や業務内容の評価等への健診部門として関与が望まれる。薬剤および診療材料は月2回の在庫確認と毎月の請求内容の確認で管理されている。
 安全衛生管理では、病院の衛生委員会に健診部門の業務課長が参加しており、職員検診と防災対策は実施されている。
 企業健保との契約の見直しは前回指摘事項であったが、改善されており情報提供もパンフレットやホームページでなされている。

2.受診者の満足と安心

 利便性については、婦人科検診以外の女性専用検査は女性スタッフが対応している。その一方で、婦人科検診を待つ長椅子が男性用トイレの前であり、観葉植物で目隠しをするなどの配慮が望まれる。
 受付は時間差で対応しているが、それ以外は健診と同じ扱いなので、胃内視鏡検査の枠を人間ドックでいくつか確保するなどの工夫があるとなおよい。
 受付横に看護師を配置し、混雑具合をパソコン画面で把握をしながら検査の順番を調節できる。受診者の前回データは前日までに参照可能なように準備をして対応されている。問診や前回の検査結果などのデータを検査室内の端末により参照できるように、今後はさらなるシステム構築を検討されたい。
 建物の物理的な制限により、健診スペースが限られているため、パーテーションなどを利用してプライバシーは概ね確保している。今後も継続的な配慮が望まれる。前回指摘事項の名前を呼ぶことを希望しない受診者への対応は、受付時にその旨を記載したパンフレットを渡すように改善されている。検査結果の取り扱いでは、マニュアルに具体的な記述が見られないので、整備が望まれる。
 検体検査は業者が院内で実施しており、精度管理は適切である。検査機器の管理では、トラブル発生時の連絡先を検査機器に貼るなど、すぐに連絡できるように工夫が望まれる。
 受診者の意見の把握では、アンケート用紙の回収箱が更衣室に一か所設置されている。業務改善はセンター長への報告により、改善につなげられている。
セーフティーマネージメントについては、インシデント・アクシデントレポートを紙ベースで提出し、センター長に報告され対応される。急変時は一階の外来で対応することになっている。感染防止に関してはマニュアルを確認したが、定期的に改訂する等見直しも検討されるとよりよい。職員の感染防止には努められている。

3.人間ドック健診の質の確保

 前回の指摘事項であった認定医と専門医の資格については、施設で管理できている。医師は常勤が2名で他は非常勤医である。受診者数に対し医師数は足りているが、婦人科の女性医師が確保できるとなおよい。医療職では保健師と管理栄養士が不在である。
 教育体制については、職員が参加したセミナーや講習会の記録は保存されているが、一覧表などで職員ごとの講習会等の参加記録を残すなどの一括管理が望まれる。
 健診項目の見直しに関しては、契約団体ごとに行われており、全体として一覧表での管理ができていないため改善の余地がある。
 健診結果の判定では、画像の読影は外部委託である。前回指摘事項である眼底写真に関しては、近隣の眼科開業医と業務契約を結び、翌日には結果が届くように改善されている。
 過去のデータは健診センター内の2か所の倉庫と胃透視の操作室に保管されており、施錠管理も含め管理体制の強化を検討されたい。
 当日の医師による結果説明は、原則全員に実施されており、希望があれば後日に行うことも可能である。今後は、専門のスタッフによる生活指導体制を構築されたい。
 前回指摘事項の生活改善が必要な受診者に対するフォローアップに関しては、平成27年7月からシステムが稼働しており、今後の継続的な取り組みと実績向上に期待するとともに、精検率やがんの発見数などに関しては、統計を行っていく必要がある。
健診の有用性ではがん発見数などの集計がなされていないので、実施して健診の有用性を検討されたい。また学会等での発表を期待する。

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