日本人間ドッグ学会

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総合評価・領域別評価

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総合評価

 社会医療法人青嵐会本荘第一病院 保健センターは、秋田県由利本荘市にある同院の人間ドック部門である。当地域の高齢者率は30%を越えており、地域住民が受けやすい人間ドックの提供に努めている。継続受診がしやすいように会員制を導入し、受診回数に応じてオプション検査の無料サービスを行い、国や県の検診無料クーポン券や特定健診受診券をドック内で利用できるようにするなど、受診者獲得の試みを行っている。
 年間の受診者数は、一日ドック約3,600人、二日ドック約190人(継続受診率81.1%)、その他の健診が約7,000人である。平成17年に初回認定を取得し、今回が2回目の更新審査である。
 受診者の利便性を考慮して、早朝の受付、毎週土曜日の実施、日曜日は年に20回程度実施されるなど評価できる。複数のフロアを利用し、うち1Fは一般患者と共用だが、時間帯の区分により独立した運用をしている。今後、長期的な計画としては、単独フロアや隣接したフロアでドック健診が完結できるような施設作りを期待したい。
 健診の質は高く、受診者全員に医師による結果説明を行い、ついで保健指導を一繋がりとして行うことで、91.5%に保健指導を実施していることは、高く評価できる。また、受診日以降のフォローアップを、保健師を中心にした担当制としている点も大いに評価できる。
 受診者実績の統計で、学会基準に適合するコースと他コースが混在しており、今後は区分して集計することを期待したい。
 総合的見地から、人間ドック健診施設機能評価の認定(更新)に値すると判断する。 

領域別評価

1.施設運営のための基本的体制

 法人の理念とドック部門独自の基本方針・受診者の権利を策定している。これらは院内掲示やパンフレット、ホームページ等で、受診者や職員に適切に周知されている。就業規則等は法人で作成されている。倫理委員会が設置され、職業倫理の相談窓口も明文化されている。個人情報保護に関する規定も定められている。
 ドック部門会議と病院理事会の決議を経て、4年に1回中長期計画を作成し、2年毎に見直しを行っている。予算書、決算報告書も適切に作成されている。また毎年、充実した「事業実績・業績集」を冊子として発行している。
 組織図には、業務の役割分担や責任者が明確に記載作成されている。また「収納業務」と「会計処理」は定められた手順に沿い適切に行われている。
 情報トラブルへの対応手順やサーバー室への入退室管理等は確実に行われ、情報システムの基本的管理体制が確立されている。食事・清掃・感染性廃棄物などの委託業務についても、評価管理手順書を策定し、適宜見直しが行われ、業務委託契約書も確実に整備されている。薬剤や診療材料の在庫管理についても適切であり、定数発注方式で台帳も確認した。
 職員の健康管理として35歳以上は年2回の健診を実施している。なお、うち1回は顧客とともに人間ドックを受診し、受診者の観点から自施設の評価を行い質改善に取り組まれている。防火避難訓練は法に則り実施されている。感染性廃棄物の処理もマニュフェストで管理されている。
 企業健保の担当者との会議を年に一回実施しており、健保担当者への講演会や地域に出向く講演会が積極的に行われている点は評価できる。

2.受診者の満足と安心

 受診者の利便性に配慮して、毎週土曜日と年に20回日曜日のドックを開催し、早朝の受付開始も行っている。レディースデイの設定はないが、女性技師が担当するなどの配慮がなされている。病院併設のため3フロアを移動するが、保健師とコーディネーターが受診者6人を担当して誘導し、円滑に受診できるしくみがある。ドック専用のカルテで、病歴やアレルギー歴等の受診者情報を共有し、活用している。全職員が顔写真入りの身分証を着用しており、検査ごとに担当者が明示されている。
 施設はやや古いが、清潔でゆとりがあり、気持ちよく受診できる環境が整えられている。担当保健師による検査前の説明や、待ち時間のドック教室の開催など、工夫がなされている。
 プライバシーへの配慮では、呼び出しは名前でも番号でも対応が可能である。診察室と検査室はすべて個室化されており、尿や血液検体も直ちに回収している。一部の検査が病院で実施されているが、時間差で対応している。
 検体検査はブランチラボ形式で、密に連携してトラブル対策も含めて適切に管理されている。外部精度管理の結果も良好である。検査機器の管理は日常点検と定期点検が行われており、トラブル時の対応は受診者への対応も含めてフローチャート化されている。
 アンケートと意見箱に寄せられた要望は、関係部門で検討され、改善策を立てて周知されている。業務改善については、前回機能評価受診時の指摘事項はほぼ改善されている。
 セーフティーマネージメントや感染対策などの多くの委員会が病院と併用であるが、インシデント報告の分析と対策、また、急変対応や標準予防策の周知徹底など、適切に運営されている。

3.人間ドック健診の質の確保

 専任職員に各職種の病院職員を加え、特に保健師を充実させており十分な体制を整えている。職員教育は年間計画に基づき、積極的に実施している。
 検査項目は、契約先からの要望に応じた施設オリジナルコースと日本人間ドック学会の基本検査項目を満たすコースがあるがいずれも結果説明や保健指導は含まれている。検査の判定は専門医により、ドック学会基準に準拠して実施されている。画像診断は二重読影と一部カンファランス形式を併用して行われている。
 受診者全員に、診察に合わせて医師による結果説明が行われ、ほとんどの項目が説明されている。そのあとで、保健師による保健指導と受診勧奨を行い、記録されている。今後、管理栄養士による栄養指導と併設施設を生かした運動指導のさらなる充実を期待する。
 結果の管理は適切だが、結果票での提示は2回分のみである。受診者自身が経年変化をより深く認識して生活習慣改善を行うにために、今後3回分以上の記載を標準とするよう検討されたい。
 健診終了後、要精密検査以上の受診者には、担当保健師が繰り返し受診勧奨している。要経過観察者にも同様のフォローを行えばさらに良い。
 健診の有用性の検討については、ドック学会が実施する調査研究に多数参加し、積極的に発表している。

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