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胸部エックス線の検査をします。

 

検査の内容

胸部に背後からX線を照射します。

検査当日の注意

X線は放射線の一種ですが、一回の被曝量はきわめて低く(約0.06mSv)、極端な回数を重ねない限り人体への悪影響とは考えられません。
ただし妊娠中、または妊娠の可能性がある人は、胎児への影響が心配されますので申し出てください。

検査でわかること

肺炎、肺結核、肺がん、肺気腫、胸水、気胸など、呼吸器の疾患の有無、その程度がわかります。

以下のような所見が見られます。(アイウ順)

右胸心
(うきょうしん)
本来は胸部の左側にある心臓が右側にあります。
右側(うそく)大動脈弓 大動脈弓が、正常な場合とは逆に右後方に向かい、脊椎の右側を下降しています。
円形陰影 4cm未満の丸い陰影。肺結核、肺腫瘍などの場合に見られます。
横隔膜高位・挙上 胸部と腹部を隔てる横隔膜が通常よりも高い位置にあります。生まれつき、結腸ガスの増加、肝臓腫瘍などの場合に起こります。
間質性(かんしつせい)
肺炎
肺胞壁の間の間質部分に炎症を起こしています。
気管圧排(きかんあっぱい)・偏位 気管の位置が外部の組織の影響により、左右いずれかに偏位しています。無気肺(下に説明有)、縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう)などの場合に見られます。
気管支拡張像 気管支が拡張しています。気管支拡張症などの場合に見られます。
気管狭窄
(きかんきょうさく)
気管が狭くなっています。肺結核、肺腫瘍(下に説明有)などによって起こります。
気胸(ききょう) 肺胞という袋状の組織が融合した大きな袋が破れる病気です。ブラという空気の袋の破裂などが原因で起こります。
奇静脈葉
(きじょうみゃくよう)
奇静脈が発生途中で肺を横切ったために、右肺の上部が2つに分かれているものです。
胸郭変形
(きょうかくへんけい)
肺の周りの骨格である胸郭の変形です。外傷、手術後、ハト胸などで起こります。
胸水(きょうすい) 胸部に通常存在しない水がたまった状態です。心不全、腎不全、胸膜炎などの場合に見られます。
胸壁腫瘤影
(きょうへきしゅりゅうえい)
肺を包む胸膜、肋骨、筋肉などにこぶ状の陰影がある状態です。胸膜腫瘍などで起こります。
胸膜石灰化影 肺を包む胸膜にカルシウムが沈着するものです。肺結核、塵肺症(じんぱいしょう)などの場合に見られます。
胸膜肥厚
(きょうまくひこう)
肺を包む胸膜が厚くなった状態です。過去の胸膜炎、肺感染症などが考えられます。
胸膜癒着
(きょうまくゆちゃく)
胸を包む胸膜に炎症が起こり周囲に癒着した跡です。過去の胸膜炎、肺感染症などが考えられます。
空洞性陰影 病変により死んだ組織が排除され、その後に空間が形成されたもので、肺結核、真菌感染などによるものです。
結節影(けっせつえい) 2〜10mm未満の丸い陰影。過去の肺結核、肺腫瘍などの場合に見られます。
縦隔(じゅうかく)拡大 左右の肺の間を縦隔といい、この幅が広くなっている所見です。腫瘍、食道拡張などで見られます。
縦隔気腫 左右の肺の間の縦隔に空気が侵入しているものです。外傷による肺損傷、激しく吐いたあと、食道に小さな穴が開いたりした場合に起こります。
縦隔リンパ節腫大
(しゅだい)
左右の肺の間にある縦隔のリンパ節が腫れています。悪性リンパ腫やサルコイドーシスなどで起こります。
縦隔リンパ節石灰化影 左右の肺の間にある縦隔のリンパ節にカルシウムが沈着したものです。結核などが考えられます。
シルエットサイン 同じX線透過度のものが境界を接して存在するときには、その境界線が見えなくなる所見をいいます。
心陰影拡大 心臓の陰影の幅が胸の横幅の50%よりも大きくなっています。肥満、心不全、心臓弁膜症などの場合に見られます。
浸潤影
(しんじゅんえい)
肺胞内への細胞成分や液体成分の貯留によって起こります。肺炎、肺感染症などが考えられます。
脊椎後(せきついこう)・
側弯症(そくわんしょう)
背骨が、後ろまたは左右どちらかに湾曲しています。
線状・索状影
(さくじょうえい)
太さが1〜2mmの細い陰影を線状、2〜3mmのやや太い陰影を索状影といいます。過去の肺感染症などの場合に現れます。
造影剤残留
(ぞうえいざいざんりゅう)
胃の検査で飲んだバリウムが誤って気道に入り気管支に残っていることをいいます。
大動脈拡張像 大動脈の径が拡大しています。大動脈弁閉鎖不全、大動脈瘤などの場合に見られます。
大動脈弓突出 大動脈の上部はループを描いて走行していますが、そのループが大きく拡大しています。動脈硬化などの場合に見られます。
大動脈蛇行 大動脈が弯曲して走行しています。動脈硬化、大動脈瘤などの場合に見られます。
大動脈石灰化影 大動脈にカルシウムが沈着しています。動脈硬化などの場合に見られます。
陳旧性(ちんきゅうせい)胸膜炎 過去に肺を包む胸膜に炎症がおき、それが治癒した痕です。
軟部陰影の異常 肺周囲の筋肉や脂肪などの部位に異常が見られるものです。脂肪腫などで起こります。
嚢胞またはブラ 肺胞の壁の破壊や拡張によって、隣接する肺胞と融合した大きな袋になったものをいいます。これが破れると自然気胸という病気が起こります。
肺過膨張 肺の容積が全体的にふくれている状態。肺気腫(はいきしゅ・下に説明有)などの場合に見られます。
肺気腫(はいきしゅ) 正常な肺の袋状構造が拡張ならびに破壊される病気のこと。
肺血管影異常 肺内の血管が通常の太さと異なるもの。太くなっている場合は心臓機能の低下、見えにくい場合は肺気腫などが考えられます。
肺腫瘍
(はいしゅよう)
肺の組織に発生した腫瘍をいいます。良性か悪性かをCT検査などで診断する必要があります。
肺線維症
(はいせんいしょう)
肺組織が線維化を起こしている病気です。
肺門部(はいもんぶ)
(リンパ節)腫大(しゅだい)
左右の肺の間にあり気管や血管の出入り口になっている部分がはれていることをいいます。多数のリンパ節が存在します。肺腫瘍,肺結核、サルコイドーシスなどで起こります。
肺門部(はいもんぶ)
石灰化
肺門部にカルシウムが沈着しているものです。肺結核、サルコイドーシスなどに見られます。
肺紋理増強 枝状に分岐した肺血管は互いに交差していますが、これを写真に写すと複雑な網目状陰影となり、これを肺紋理といいます。心不全などでは肺血管が太くなったり、気管支周辺の炎症、肺腫瘍などで起こります。
肺野透過性亢進
(はいやとうかせこうしん)
肺が正常よりも黒く見えることをいいます。肺気腫などの場合に見られます。
びまん性粒状影 直径数mm以下の顆粒状の陰影が多数見られる状態です。肺結核、びまん性汎細気管支炎などで起こります。
びまん性網状影 肺間質(はいかんしつ)の肥厚によってできる網の目状に見える陰影が広範囲に拡がる所見です。肺線維症、サルコイドーシスなどに見られます。
ペースメーカー装着 心臓にペースメーカーが埋め込まれています。
無気肺(むきはい) 気管支が肺腫瘍や異物などにより閉塞し、空気の出入りがなくなったために、部分的に肺容積が縮んだ所見です。
漏斗胸 胸の前面中央にある胸骨が内側に陥凹していることをいいます。

 

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